真治は青というより緑っぽい顔色になりながら、やっと椅子に座りました。




いたたまれなくて銀子の近くには行けないので、勝平の斜め前に頭を抱えて座ります。




「紅茶でも飲めば? 落ち着くかもよ」




少し気の毒になった銀子が真治に声をかけます。




「月森さん……」




真治はすがるような顔で銀子を見ます。




「だいたいアンタ年下好みなんだろ、銀子さんは範囲外だろ」




真治は勝平をジロリと見て
「ただ、それまで好きになったのがたまたま年下ばかりで、てっきり自分でも年下好みなんだと思い込んでただけ、だと思う……たぶん」
と、煮え切らない事を堂々と言いました。