「あと、いつも言ってるが店内で派手なナンパはしないように」




「え~~派手なナンパって、どんなのですかぁ~」




栄治はおちゃらけますが、志郎は本気のようです。




「お前、心を少年のままにしとくのもいい加減にしろよ、営業妨害は許さんぞ」




「や…やだなぁ、軽い冗談ですよぉ」




珍しく鋭い眼光で冷たく突き刺すように見る志郎に、栄治は軽く冷や汗をかきながらススッと銀子から離れました。




「すみませんね、コイツお調子者で。
 いつでも僕に言ってください」




クルッと銀子の方を向くと、志郎はサッと営業スマイルに戻ります。