「ん? あれ、もしかして彼女が?」




志郎の視線を追った栄治も銀子を見ます。




栄治はニカッと銀子に笑いかけると、手に持っていた携帯に何やら話します。




「いやぁ銀子さん、ですよね。
 俺、寺岡栄治、勝平の大親友ヨロシク」




栄治は携帯をポケットにしまうとニコニコしながら、ちゃっかり銀子の横に座ります。




「おいおい、一人で飲みたいんじゃなかったのか?」




志郎が呆れたように言うと、
「だって先輩~、あの勝平が女……と女性に執着するなんて、興味そそるでしょ~」
と栄治はウシシっと笑いました。




「勝平って今まで女に冷たいというか、頓着しなくても何故かモテてたんですよね~」