そしてあっという間に一週間は過ぎて



「じゃ、明日から冬休みな訳だが、お前ら次会った時に誰だか判んなくなるくらい太るんじゃねーぞ~。」


今年最後の先生の言葉を深ぁ~く心に入れて、終業式が終わった。


「起立、れー。」




―――――――――――




「今日で学校は終わりですか。」


今やもう定位置となった助手席に私が乗ると、続いて希彩も隣に座る。

エンジンをかけ、前を見ながら訊いてきた希彩に頷いた。



「うん。希彩は・・・・・・っと、院長に休みなんて無いか。」


「ええ、まあ・・・。あ、で、でもっ、明後日はちゃんと休みをとってありますよ!」


「なんだ。とってなかったら無視してやろうかと思ってたのに。」


「そ、そそそんな!やや、や、やめてくださいよ凱那さぁんん・・・!!」


「ちょっと!前!信号赤だから!」



こんな掛け合いも、慣れた光景となりつつある。


恐ろしい・・・・・


まあ明後日にクリスマスと

それから・・・・・初デートを控えてるが、そこで私はある問題を抱えていた。



「(・・・・・・・・・プレゼント、まだ買ってないや・・・・!!)」



そう



記念すべき初デートに、折角のクリスマスなのでプレゼントを希彩に渡そうと思ったのだが


これがまたかなりの難題だと気づいたのです。