なんとか思い止まらせ、携帯を切る。

一息をついて


「・・・・・・あ、戻らなきゃ。」

負けちゃった男子達を元気づける為に、私は携帯を閉じて向かった。



―――――――――――

「今日は惜しかったですよね。」


「ん~。まあ情報不足だったってのは一理ある。」


そう言って、由紀ちゃんと李音は頷く。


「でも最後に戦ったところ、かなり強くなかったですか?」


すると李音は私の方を振り返って、話を振ってきた。

「うん、結構強かった。何処だっけ?」


相槌を打ち、由紀ちゃんを見ると

「戸羽後高校。全然知らなかったけど、そこ結局団体2位になったね。」


その言葉にまた深く頷く。
戸羽後高校はあの後団体で2位にまで上がった。


「でも戸羽後高校って、明日の個人戦も出るんですよね?やだな~、当たりませんように・・・。」


項垂れた李音を見て、私も内心当たらないようにと小さく祈った。


~♪~~♪


「凱那、携帯鳴ってるよ。」

「ん?・・・・・メールだ。」