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「えっ!凱那、彼氏できたの!?」


「・・・・・・・彼氏って言うか・・・・・・まあ、うん。」



ただ今、親友の緋美にだけ昨日からの現状報告中。

目の前の緋美は驚きに目を見開きながら、興味深そうに聞いてくる。


「うそ~!・・・・まさか谷沢?」


「は、何でそこで谷沢が出てくるの!」


「違うの?じゃ誰?先輩とか?」


「・・・・・・今年二十歳の社会人。」


「ええ!?」



ガタンッ!


激しい音をたてて緋美が立ち上がった。



「な、社会人って!!何処で知り合ったのよ、そんな人!!」


「え、えっと・・・・・」


緋美の驚きように気圧されたが、私は言葉に詰まる。

・・・・・・まさか例のストーカーだなんて言えないし・・・・・・・


言葉を濁す私に、返答を諦めたのか緋美は一旦座り直した。


「なに、親の会社関係の人とか?」


「う、うん、まあそんなとこ・・・・」


「スゴいね~。初彼が年上の社会人なんて、羨ましい~!」


「緋美のとこラブラブじゃん。そっちの方が何倍も羨ましいよ・・・・。」


「え、竜臣はあげないよ?」

「や、そう言う事じゃなくて・・・・」