前言撤回!!!!


こんな人に好かれても嬉しくない!!!



そこで私はあることに気がついた。



ま、さか・・・・・・



「・・・・・・・ねえ、私に盗聴器とかつけてない?」


「ぅえっ!」



あからさまにギクッと体を震わせ、私から気まずそうに視線を逸らす。


や、やっぱり・・・!!?



「ちょっと!どこにつけてんのよ!早く取りなさい!」


「で、でもそうすれば、とと凱那さんの行動が逐一分からなくなって・・・・・」


「早く!!!命令!」


そう言えば、希彩は慌てて白状した。


「わ、分かりました!ぶ、ブレザーの襟の裏・・・・・と、カッターシャツの背中の裏・・・に・・・。」


「・・・・・・・まさかとは思うけど、盗撮カメラとかは無いよね?」


「あ、う・・・・。・・・・・カバンの、中に・・・・」



あるの!!??



ど、どこまで手が込んでる訳・・・・!!!



―――――そして、冒頭に至る。


「・・・・・結局、盗撮カメラ2つ、盗聴器3つ、しかもGPSまで出てくるし。・・・・・他にはもう本当に無いのよね?」


路上の真ん中で完全に恐縮している希彩を見下ろす。

「は、・・・はい。それで全部です・・・・。」


「何でこれでストーカーじゃないって言い切れるのよ・・・・。」


「す、すみません、すみません・・・・!」