「で、でも!ストーカー行為はもう金輪際止めて!」

「えぇ?ストーカーなんてしてませんよ!」


「今の!今までの!あんたの行動をストーカーって言うの!」


「えっ、えぇ!?」


希彩は目を見開いて、相当驚いているようだった。

ペタンと尻餅をつき、ショックだったのか口を開けて一点を凝視している。


「そ、そんな・・・・僕が、・・・す、ストーカー・・・?」


ありえないとでも言うように、か細い声で繰り返した。


「・・・・・あのねぇ・・・。」


こいつ、無自覚だったの・・・・?


そ、それだけ



・・・・・・私のことが、



・・・・・好きだった、とか?


そう思うと、ちょっぴり悪い気はしない。

見た目だけはこれだけ整ってて、綺麗な男の人が
こんな平凡な私なんかにそれだけ夢中になってるんだって思ったら、やっぱり・・・・・・




「・・・・じゃあ、凱那さんと同じクラスの男子名簿を把握したのも、授業中に転た寝をする凱那さんを撮影したのも、学校からの帰り道と寄り道を把握したのも・・・・・・全部、ストーカーのする行為だったんですか?」






「何してんのよぉおぉ―――!!!」