い、いや、嫌、嫌、嫌―――――!!!
「~~~~~~わ、かった!分かった!わ、私、貴方と付き合う!」
手に精一杯力を入れて彼の暴挙を防ぎながら、私は半ばがむしゃらに叫んだ。
とにかく必死で、訳も分からず叫ぶと、彼の手がピクッと震えて
「・・・・・・ほ、ほん、と・・・ですか・・・・?」
か細い声が、恐る恐るといった感じに頭上から振ってきた。
カラン
ナイフが落ちて、力強く全身を抱き締められる。
「た・・・・「ホントですか!?ホントに本当ですか!?」た だ し !!」
「えっ?」
犬よろしく飛び付いてきた彼の胸を押して(でもびくともしない)、顔の前に三本指を突きだした。
「じょ、条件が、3つあるの!!」
この人は見たところ、完全に私に惚れ込んでるみたいだし・・・
・・・・・・自惚れじゃないからね。明らかにそうじゃん。
とにかく、この人は放っといたら私のちょっとした行動で死にそうだから、私が主導権を持っとかなきゃ!
私自身も危ないし!
「一つ!私の言うことは絶対!
二つ!自分は大切にして!
三つ!ストーカーは止めて!」
「ぼ、僕はストーカーじゃありません!」
「異論は認めません!分かった!?」
「は、はい!」
こうして、只今から私はストーカーと付き合うと言う
妙な関係を始めることにしました―――――