そんな私の顔を見てもケン兄は少しも驚くコトはなかった。



『あぁ…。もちろんキレイになれるよ。』



そぅ言って優しく抱き締めてくれた。




涙が止まなかった…。




何度も私の頭を撫でてくれた…。



『大丈夫だよ…。大丈夫だから…。俺に任せて…。』



とても心強い言葉だった。



「こんなに私の顔は醜いのに…。」



『醜い?どこが…?初めて会った日から俺には、ちゃんと見えているよ。アイコのキラキラと輝いている左目が…。』





深い暗闇に差し込んだ一筋の光…。



ずっと探していた優しい言葉…。



温かい場所…。




私は泣き続けた。



とても温かいケン兄の胸の中で…。