『心ではマイナスを思ってしまっても仕方ない。それが人間だから…。でも、せめて口からは沢山のプラスの言葉が溢れる様に神様は人間に口というものを1つしか与えなかったと思うの…。』


「…。」


『瞳を閉じて心で願ってごらん?』



彼女はキレイで真っすぐな瞳を閉じた。




『今、心で願ったコトを言葉に変えてごらん?』



彼女の口元からは僅かな戸惑いを感じられたが、躊躇いながらも震える声で想いを言葉へと変える…。