マサキとチカだけになった休憩室…。



フロアでは練習をするアシスタント。


その練習をチェックするスタイリスト。



こんな時に限って、誰1人として休憩室に入ってこない。



私もフロアへ出るに出れない状況だし…。



ちょっと気まずい雰囲気…。



ミリが言った“デキてたりして”のせいでマサキを変に意識してしまうチカ…。




そんな重い沈黙を先に破ったのはマサキだった。



「さっき、ホントは何の話してたんだ?」




“ケン君とデキてるんですか?”なんて冗談でも聞けない。



『温泉旅行のコトを話してたんです。』


「そっか…。」



マサキは横目でチラッとチカを見た。



「何か最近ボーッとしてるよな。お前…。」




ミリも言っていた…。



そんなにボーッてしてる?