すると突然、ミリは席を立った。




「さぁ〜てと!私は練習しなきゃ!」



ミリは誤魔化す様に大きく言った。



「真面目にやれよ!」


そぅ言ってマサキは椅子に座り、足を組む。



「はい!」



“後は任せた”と言わんばかりの顔をしながら近づいて来るミリ…。



「チカは気付かないフリしてるだけで、もぅケン君に恋しちゃってるんだよぉ!恋って、そういうもの!」


そぅ耳元で小さく囁き、逃げる様にフロアへと出ていった。



私が恋してる?




気付かないフリをしてるだけ?



ケン君のコト、何も知らないのに?



まさか、彼氏が居るのに別の誰かに恋しちゃってるなんて…。




そんなコトないよね…?