「ケン君は女性に興味がないんじゃない?」


『えっ?』



ミリの予想外な発言に驚きを隠せない。



「メイクさんには多いって言うじゃん?」


『何が?』


「ホモってやつ!ケン君、綺麗な顔してるしさ!」



冗談なのか本気なのか、チカは妙な不安を憶える。



「そぅそぅ!左手の小指にジェルネイルもしてたし!普通の男はしないでしょ?」


『ネイルはオシャレでしてるんじゃない?』


「どうかねぇ〜。もしかしてマサキさんとデキてたりして〜!」



さっきまで赤かったはずのチカの顔色は一気に白く戻っていった。