「謎だよねぇ!」


『謎かぁ…。そんなオーラはあるよねぇ。』


「謎な男ほど気になるよねぇ!」


『うん…。』


「やっぱりねぇ!ケン君に惹かれてるんだぁ!」


からかう様にミリが言う。



『あぁっ…。違う!違うって〜!謎が多いから少し気になってるだけ!』



チカの顔はピンクを通り越し、真っ赤に染まった。



「あの旅行で1つ思ったコトがあるんだよねぇ。」



突然、目の色を変えたミリ…。



『何?』



チカは興味津々に机から身を乗り出す。



「もしかしたら…。」




チカの脈は少しづつ早くなる。