「今日も1日お疲れ様でした!」



20人のスタッフが一斉に声を合わせた。



その掛け声で終礼は終了する。



ゆっくりフロアを歩き、チカは休憩室へと向かった。



先に休憩室へ入っていたミリの横に座り、キョロキョロと辺りを見渡して、リュウが居ないのを確認するとチカは戸惑いながら口を開いた。



『ケン君ってどぅ思う?』


チカは机の上で手を組み、聞く態勢を整えた。



「どぅって何が?」


『だから…。どんな人なのかなって?』



チカの頬はピンクになっている。



「一言で言うとぉ…。」



溜めるミリ…。



『言うと…?』