もぅ長くないコトを知りながら、たった1人きりで…。




見えない暗闇の恐怖に怯え、もぅ僅かな希望すら見るコトもできなくなっていた…。




それでも、たった1つだけ変わらないモノがあった。




何を手に入れても何を失っても愛する人への想いだけは決して変わらなかった…。




毎晩の様に愛する人を想い、ただ祈っていた。




“今日も彼女が笑顔であります様に”



と…。




その想いだけを生きる糧にしていた。




朝が来る度…。



目覚める度…。



まだそこに命があるコトにホッとして肩を撫で下ろす…。



しかし、迅速且つ確実に死を迎えるのだと思いながら、再び夜を迎えたでしょうね…。