君のコトは忘れたはずだった…。



忘れなければいけないのに…。



なのに、どうしてだ?



どうして俺は君の好きなネリネの造花を作っている?



左手だけで造った乱雑なこの花を一体、どうしようというんだ…。



それでも毎晩の様にネリネの花を左手だけで作り続けたケン…。



まるでチカへの想いを紡ぐ様に…。



君が笑顔という花を咲かせるのなら、いつだって俺は水になろう…。