「病名は脳腫瘍…。それも悪性だ…。この病気は不治の病と言われ、手術をしたとしても持って半年だろう…。」



その言葉にケンは冷静さを失う。




『半年…。ウソだ…。何で…。どうして…。半年で俺は…。』



死ぬ…。



何ができるんだ…。



たった…。


たった半年で何が…。




「現代の医療を持ってしても延命は難しい…。手術をしなければ症状は急速に進行し、日常生活にも支障をきたす。耐えきれない程の激しい頭痛…。苦しみを伴う嘔吐…。更に死期を早めるコトになるだろう…。」



放心状態のケンを前に院長は続けた。