「ねぇ…。ケン?」


『んっ?』


「ニューヨークに戻って来る気はないの?病院の子供達が貴方の帰りを待ってるわ…。」



ニューヨークで子供達が…。



『そっか…。近い内に恋人と行こうかな。』



チカも行きたいって言ってたもんな。




「まぁ!それは楽しみねぇ!」



ジェシカは嬉しそうに微笑んだ。




再び手を伸ばすとグラスが二重に見えた。




疲れが目にまで…。



今夜は帰ったら、ゆっくり休もう。