事故から1週間…。



今は実家の福島へ帰り、安静を取っている。



マサキは連休を利用し、チカの実家を訪ねた。




ピンポーン…。



「は〜い…。」




ガチャッ…。




「貴方は確かチカの先輩の…。」



チカの母親とは多少の面識がある。



まだチカがアシスタントでハサミが握れない頃、東京へ遊びに来たチカの母親のカットを担当したコトがあった。




「はい…。ちょっとチカさんの容態が気になったもので…。」


「まぁ…。それでわざわざ福島まで…。」


「えぇ…。」


「すみません…。こんな所で立ち話もなんですから…。どうぞ…。」



マサキは家の中へと招かれる。