1人きりの部屋に帰りたくなくて井ノ頭公園へとやって来た…。



冷えた手を1人で温め、ベンチに座る。



ここへ来る度、あの頃の幸せな記憶が甦る。



私達の“愛”…。



ここから始まり、ここで終わった。



大切にしなかったから壊れてしまったのかな?



それとも大切にし過ぎて壊してしまったのかな?



どんな風に愛していたら、貴方を失わずに済んだの?



私達は背中合わせで支え合ってきたのかな…。



違う景色を眺めながら…。




あの日々の答えは今も出ないまま、心に残っている。