「君は何の約束も果たせなかった奴に“ありがとう”なんて言えるか?」
『う〜ん…。』
海を見つめたままのケン…。
『言うと思います。“果たせなかった”ってコトは約束を忘れないでいてくれたってコトだから…。それだけで十分です…。』
その時、ケンの頬に冷たい何かが降って来た。
「雪か…。」
2人は雪降る冬空を見上げ、再びケンが問い掛ける。
「君は“夢”と“現実”を同時に突き出されたら、どっちを選ぶ?」
『えっ?』
「分かんねぇよな…。そんなコト…。」
『分かります!私は両方を選びます。』
「両方は決して手に入らない。人は何かを選ぶ代わりに別の何かを諦めていく…。」
“夢”と“現実”のどっちか1つ…。
どっちも大切で私には選べない…。
「でも、必ず後悔してしまうんだ。選んでしまった方の道を…。“なぜ、もぅ1つの道を選ばなかったのだろう?”って…。」
ケンはそれ以上、何も言わずに去っていった。
『う〜ん…。』
海を見つめたままのケン…。
『言うと思います。“果たせなかった”ってコトは約束を忘れないでいてくれたってコトだから…。それだけで十分です…。』
その時、ケンの頬に冷たい何かが降って来た。
「雪か…。」
2人は雪降る冬空を見上げ、再びケンが問い掛ける。
「君は“夢”と“現実”を同時に突き出されたら、どっちを選ぶ?」
『えっ?』
「分かんねぇよな…。そんなコト…。」
『分かります!私は両方を選びます。』
「両方は決して手に入らない。人は何かを選ぶ代わりに別の何かを諦めていく…。」
“夢”と“現実”のどっちか1つ…。
どっちも大切で私には選べない…。
「でも、必ず後悔してしまうんだ。選んでしまった方の道を…。“なぜ、もぅ1つの道を選ばなかったのだろう?”って…。」
ケンはそれ以上、何も言わずに去っていった。