「おはよ…。」



その声にチカの不安が少し消える。




『ごめん…。起こしちゃった?』


「大丈夫…。今日は早起きだな。」


『なんか目が覚めちゃって…。』


「そっか…。今日からデビューだもんな!」



そぅ言うとケンはチカを後ろから抱き締める。



「チカが頑張ってたのは誰よりも俺が知ってる。チカなら大丈夫…。」



耳元で囁いた。



さっきまで感じていた不安は安心という温もりで全て消え去る。



『うん!』



チカは準備を始め、いつも通りキスを交わし、仕事へと向かう。