「君の話は彼から良く聞きますよ。」


『そぅなんですか?』



どうしてこんなに院長先生と親しいんだろう?



年の差も倍以上ありそうだし、昔のケンは他人に心開く様な人じゃなかったはずなのに…。



院長先生はケンのコトなら何でも知っている様な口振りだし…。




「君の話をする彼は、いつも幸せそうだ。」



チカは照れた様に笑った後、気になる疑問へと触れた。