中に招かれ、部屋へ入る。



そこは病室やナースステーションとは違う空間が広がっていた。



広い部屋の中心にはソファーとテーブル…。



両脇の高い本棚にぎっしりと詰まった難しそうな本の数々…。




院長先生は奥の机に座り、手でソファーを差してチカを座らせた。




「君はケン君の恋人かな?」


『はい…。』



院長先生と知ったせいか先程までとは違う妙な緊張感が芽生えた。