『どこに居るか分かりますか?』


「今日は見掛けてないな…。」


『そぅですか…。』


「でも、この病院へ来てるなら挨拶に来るから私の部屋で待ってるかい?」


『本当ですか?』


「あぁ…。私も今から部屋へ戻るところだから…。」



階段を登って、長い廊下を歩く。



彼が立ち止まったドアには札が貼られていた。




“院長室”




この人が院長先生…。