家へ入るとチカはソファーへ座り、話し始める。




『楽しかった?』


「すごく楽しかった…。」


『じゃぁどうして、そんな寂しそうな顔してるの?』




ミリは少し間をおいてから口を開いた。




「昨日の夜…。マサキさんに聞いたんだ。キワさんのコト…。」


『うん…。』


「それ聞いて、私ってまだまだなんだなって思ったの…。」


『まだまだ?』


「女の魅力とか女性らしさとか色々…。」



染々言った後、ミリの表情からは不思議と笑みが零れた。