しばらくするとマサキが戻って来た。



「露天風呂…。あんまり良くねぇ!」




マサキは嘘が下手だ…。



その嘘がマサキの優しさであるコトに、すぐ気付いた。



『そうか…。』


「星がキレイに見えるし、天空風呂が一番いいわぁ!」



マサキの優しさに何度、救われただろう…。



いつだって俺を見捨てたりはしなかった。



ずっと1人だった俺に何度だって手を差し伸べてくれた。



だから、ユイに全てを打ち明けて拒絶された時…。



思ったんだ。



俺の全てを理解してくれるのは、お前だけでいいって…。



でも、どうしてだ?



どうして、あの時の俺を拒絶しなかったんだ?