「早速だけど温泉行かねぇ?」



マサキは既に服を脱ぎ、浴衣に着替え始めている。



『行くか…。俺も温まりてぇ。』



ケンも浴衣に着替え、温泉へ向かった。




その旅館には大浴場・露天風呂・天空風呂の3種類がある。




ケンとマサキは天空風呂に浸かった。



天空風呂は他の風呂よりも高い位置にあり、そこからは海が見えない。



だからケンは天空風呂を選んだ。





「うぅ〜。あぁ…。いい湯だな!」



マサキが変な唸り声を挙げながら湯に浸かる。



『なぁ…。どうして女を誘ったんだ?』



ケンはマサキを見ずに聞いた。