『ねぇ!どうして目は前に付いてると思う?』


「ん…。何でだろうな?」


『それはねぇ…。やっぱり内緒!』


「なんだそれ〜。」




昔、私のおじぃちゃんが言ってたの…。



目が前に付いてるのは前を向いて進んでいく為なんだって…。




『さてとぉ!夕飯作ろう!』


「俺も手伝うよ。」


『大丈夫!座ってて!』



チカが夕飯を作っている間、ケンは思い出の全てが詰まったアルバムをずっと眺めていた。



優しい表情の中に悲しい瞳を浮かべながら…。