“ばぁちゃん”



最後に言った俺の声…。



ちゃんと届いていたよね?



最後に握った手…。



ちゃんと伝わっていたよね?



ばぁちゃんの“優しい笑顔”を思い出した。




24年間…。



大切に育ててくれて…。



優しく見守っていてくれて…。



かけがえのない幸せを与えてくれて…。



そして、誰よりも愛してくれて…。



本当にありがとうございました。




危なっかしい俺のせいで安心して眠ったコトなんてなかったでしょ?




もぅ俺は大丈夫だから…。



1人でも大丈夫だから、俺の心の中でゆっくり休んで下さい。




オヤスミ…。




大好きだよ…。



ばぁちゃん…。




またね…。




そぅ心で最後の会話を交わしたケンは揃いの金のネックレスを強く握り締めていた。