それから10年が経ち、ばぁちゃんは今こうして安らかな眠りについた。



俺は小さいながらも葬儀を開いた…。


最初で最後になってしまったけれど、皺だらけのばぁちゃんの顔へメイクを施した。



メイクをしたばぁちゃんは少し笑った様にも見える。



沢山できた顔の皺は、ばぁちゃんが重ねてきた苦労の証なのかな?




葬儀でばぁちゃんの柔らかい表情を見つめながら、冷たくも温かい手を握り締めて24年間分の感謝を込めた…。