なぁ…。



いつもの笑顔で“よいしょ”って起き上がってくれよ…。




いつもばぁちゃんが言ってた“よいしょ”って言葉…。


ホントは好きだった。



ガキの頃は何だかババくさくって大嫌いだったけど、いつからか大好きな言葉に変わったんだ。




      :
      :


「よいしょっと!」


『ばぁちゃん…、その“よいしょ”って辞めろよ。何かババくせぇじゃん。』


「そうかい?ばぁちゃんは好きだけどねぇ。」


『何で?』


「だって、もぅ一頑張りって感じがするだろ?」


      :
      :




だから、もぅ一度その言葉…。



俺に聞かせてくれよ…。



なぁ…。


お願いだよ…。



ばぁちゃん…。



俺を1人ぼっちにしないでくれ…。