『寒いなぁ…。』


チカは冷えた両手を擦り合わせる。



「マサキさん!ケン君ってキレイな顔してて女のコみたいですねぇ!」


ミリが笑顔で言った後、チカも嬉しそうに頷く。



「だから言ったろ!イケメンだって!」


「はい!」


「でもアイツ…。もぅ3年以上も彼女が居ないからな…。」


『えっ?』


「ホントですか?」


思わずミリとチカは顔を見合わた。



「そんな驚くなよ〜。」


「どうして3年も居ないんですか?」


「まぁ、色々あんだわ…。そろそろ車に戻ろう。」