「マサキから聞いた…。チェックに落ちたんだろ?」



チカは鼻を啜りながら頷いた。



「俺のせいかもしれないな…。ごめん…。」



小さく首を振る。



「でも、人の目は失敗して初めて開く。」



ケンは身に付けていた金のネックレスを外した。




「これは俺が15歳の頃から付けてたんだ。」



そぅ言いながらチカの首に両手を回す。



「このネックレスは身に付けた人の願いを必ず叶えてくれる。」



ネックレスをかけてくれた。



「これで1週間後のチェックに必ず受かる。」




本当に願いを叶えてくれるのかもしれない。



だってね…。



今この瞬間、私が1番願っていたコトが叶ったんだよ?




そのコトに貴方は気付いていたのかな?