「何だか喉が乾いちまったな!」



後ろから聞こえてきた声はマサキだった。




『お客様は?』


「R(トイレ)に行ってる。」


『そぅですか…。』




突然、マサキはポケットに手を突っ込んだ。




「悪いんだけどさ…。駅前の自販機にあるコーヒー買って来て!」



この不器用な言葉が意味するモノくらいチカでもすぐ分かった。