スタイリスト達のチェックが終わり、アシスタントがフロアーへと呼び戻された。




「それではチェックの合否を発表する。」



チカにはドキドキ感さえ湧いてこない。



むしろ周りが一歩前へ進んでしまうという焦りの方が大きかった。




ミリ…。


人頭ボブスタイル、合格。



リュウ…。


人頭レイヤースタイル、合格。



チカ…。


人頭ボブスタイル、不合格。




聞くまでもない…。



私はチェックに落ちた。