まるで凍り付いていた雪が溶けだす様に涙を零しながら、声にならない声で天国にいるアリサちゃんへと何度も何度も謝り続けた…。



その声は雪を降らせた冬空へと悲しく響いていた。




『もぅ泣かないで…。十分過ぎるくらい苦しんだでしょ…。だから、もぅ泣かないで…。』



そんなチカの泣き声も雪音に紛れ、虚しく響く…。




ただただ消えるコトのない悲しみを癒す様に大粒の結晶だけが2人に降り注いでいった。




そっと静かに…。