『いぇ…。ケン君のおばぁちゃんから…。』


「どうして、ここへ来た?」


『ただ心配で…。』


「そんなに楽しいか…?」



恐怖を感じてしまう程に低く変わった声のトーン…。



「人の傷口を踏み躙る様なマネして楽しいか…?」


『そんな…。』


「どうして責めないんだ…。」


『…。』


「俺はアリサを殺してしまったのに…。」



力強く握り締める拳…。



その意味がチカには痛い程に伝わってくる。




『殺してなんていない…。』


「どうして俺だけが生きているんだ…。」


『生きる意味だって、ちゃんとある…。』


「なぜ、そんなコト言えるんだ…。こんな俺に…。」


『大切な人だからです。私にとって貴方は大切な人…。』




自分の口から出た言葉が信じられなかった。