外へ出ると雪は止んでいた。



降り積もった雪は踏む度、ギシッギシッと音を立てる。




「送っていくよ。」



いつもより温かいケンの声…。




『いぇ…。ここで大丈夫です!ちょっと寄る所があるので…。』


「そぅか…。じゃぁ気を付けてな。」


『はい!』



チカには気になっているコトがあった。



それを確かめる為、病院の入口でケンとマサキがタクシーに乗るのを見届けてから再び病院内へと戻った。