その日から授業が終わる度、マサキはケンの席へ来て喋りたいコトを一方的に話し、昼休みには屋上へ来て弁当を食べる様になっていった。




そんな日々が続き、いつしかマサキと一緒に居るのが悪くない…。



そんな風に思い始めていた。



そこには少しずつ自分のコトをマサキに話し始めている自分…。





不思議だ…。




入学式の帰り道には悲しいくらいに寂しく見えた夕日…。



いつしか温かく見えて、夕日で伸びる影が1つではなくなっていたんだ…。