「何もなくて本当に良かった…。」




マサキさんも心配なんだ…。



おばぁちゃんに“もしも”のコトがあれば、今度こそ本当にケン君は1人ぼっちになってしまう。




「俺…。ちょっと夜風に当たってくるわ。喉も乾いたし…。」



そぅ言ってマサキも病室から出て行き、チカとケンのおばぁちゃんという初対面の2人だけが残った病室…。




心配そうに見つめるチカの視線の先に飛び込んできたキラリと光る首元…。



ケン君と同じ金のネックレス…。




するとベッドで横になっている体がピクッと震える。



ゆっくりと目が開き、意識を取り戻した。