「わかった…。すぐ行く…。」



みるみる変わっていくマサキの顔色…。



電話を切った途端、慌てて荷物をまとめ始めた。




『何かあったんですか?』



心配そうにチカが聞く。



「あっ…、あぁ…。ちょっとな…。」



明らかに動揺を隠しきれていない。



それを見て、何か重大なコトがあったのだと確信した。




『教えて下さい…。何があったんですか?』



動揺したままのマサキが声を震わせる。




「ケンのばぁちゃんが倒れた…。」



嫌な想像がチカの頭を過る。




『私も連れてって下さい…。ケン君が心配なんです。』


「じゃぁ準備しろ。俺は外でタクシー捕まえてるから…。」




2人はタクシーに乗り病院へと向かった。