ずっと病室に引き籠もり、誰との関わりも拒絶していた無表情なアイコちゃんがケンさんと出会ってから外へ出て“笑顔”で話しているのを見て思ったんです。



あの時、ケンさんがアリサにしたコトは間違っていなかったんじゃないかって…。



私はケンさんに全てを話して謝りました。



今はケンさんのコトを憎んでいません。




ただ、あの一言が今でも忘れられなくて…。




前にケンさんが首の傷を私に見せて言ったんです。




「俺は誰かを傷付ける為だけに生まれ、誰かに憎まれる為だけに生きている…。この傷は、その証…。一体、俺は何の為に生きている?」



と…。