気まずい雰囲気に包まれた私達の席…。




“話がある”とだけ伝え、リュウを店の近くにあるカフェへ連れてきた。




「話って何…?」



何かを察している様にリュウの口調は、いつもより優しい。




『あのね…。私…。』



心の中では決まっているのに言葉に詰まってしまう…。



答えに待ちくたびれたリュウが再び聞き直す。




「何があった…?ちゃんと言って?」




急に怖くなった…。



この心の声を口にすればリュウとは他人になってしまう。



そして、私は1人ぼっちになる。



リュウとの思い出も未来へと繋がるモノではなくなってしまう。



それでも伝えなくちゃいけないんだ…。