「アイツの中では“悪くない”なんて簡単な言葉で済む様な問題じゃないんだ…。」


『そぅですよね…。』



私は本心で言っていたとしてもケン君には軽はずみな言葉に聞こえてしまったのかもしれない。



時に言葉は鋭く胸に突き刺さる。




「アイツは今でも覚めるコトのない悪夢の中で生きているんだ…。」


『…。』