しばらくすると慌しい足音と共にドアが開く。




「わりぃ…。今、電話あってスタジオ戻んなきゃいけない。」


「そっか…。仕事だもんね…。頑張って!」


「おぅ。また来週な。」


『頑張って下さい!』



2人は寂しい気持ちを包み隠し、精一杯の笑顔でケンを見送った。



仕事だもん…。



しょうがないよね。



逢えただけラッキーと思わなきゃ…。