『ケン君…。遅いねぇ。』


「院内は禁煙だから、いつも何本か吸ってから戻って来るの!」



ふとアイコに目をやると何か言いたそうな顔…。



『どうしたの?』


「私…。恋のキューピットになれるかなぁ?」


『急に何言ってんの!』


笑いながら必死に誤魔化すチカ…。



「ケン兄には幸せになってもらいたいんだ…。」



さっきまでとは打って変わって落ち込んだ様な表情を見せた。



『ケン君は私のコト何とも想ってないよ。きっと…。』



寂しいけど私のコトなんて何とも想っていない。



親友の後輩…。



それだけの関係…。