『アイコちゃん!来たよぉ!』



そぅ言いながら病室の扉を開いた。




そこに居たのはベットの隣に座っているケン…。



一瞬、ケンは驚いた表情を見せたが直ぐに冷静さを取り戻した。




「どうして君がここに?」


その問いに戸惑うチカ…。



「お姉ちゃん!ホントに来てくれたんだねぇ!」



その声は耳に入ってくるコトなく、チカは驚きと動揺で固まった。



「アイコ…。この人と知り合いか?」


「うん!お姉ちゃんは…。」



チカは慌ててアイコの口を塞いだ。



『なっ…、なんでもないです〜!』



ケンに苦笑いを投げ掛ける。



「変な奴…。」



そぅ言うとケンは立ち上がった。



「アイコ…。下でタバコ吸ってくるな。」


「いってらっしゃい!」



病室から出ていく後ろ姿にアイコは笑顔で手を振った。